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インベスターズトラスト(ITA)のS&P500は元本確保型! 魅力と好条件の真相に迫る

インベスターズトラスト(investors-trust,ITA)のS&P500は元本確保型! 魅力と好条件の真相に迫る
インベスターズトラスト(investors-trust、ITA)の最大の魅力は、条件を満たせば元本確保される点です。

毎月200米ドル(1米ドル=110円で22,000円)から積み立てが可能で、アメリカの代表的な株価指数であるS&P500に連動した運用ができます。

しかし日本の金融機関が扱う商品には、インベスターズトラストのS&P500インデックスの様な好条件の商品は存在せず、逆に怪しいと思われている方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、実際にインベスターズトラストのS&P500インデックスの投資している筆者が、商品概要はもちろん、なぜ元本確保が実現できるかなど真相に迫ってみたいと思います。

インベスターズトラスト(investors trust、ITA)とはどんな会社?

インベスターズトラスト(investors trust、ITA)とはどんな会社?
インベスターズトラスト(investors trust、ITA)は、2002年にカリブ海に浮かぶケイマン諸島にで設立された金融機関です。

100カ国以上に事業展開し6万人以上の顧客を抱え、2021年時点の預かり資産は1,800億円を超えます。

拠点は本社のあるケイマン諸島の他に、アメリカ合衆国のマイアミ、ウルグアイ、香港、マレーシア、プエルトリコ、ドバイにあります。

このうちケイマン諸島、マレーシア、プエルトリコ、ドバイの金融庁等から認可を得ており、グローバルに展開する金融機関です。

しかし日本人にとって、インベスターズトラストが本社を置くケイマン諸島に馴染みがない方も多いことでしょう。ここでケイマン諸島について解説します。

ケイマン諸島はリゾート地として人気がある一方で、金融機関や会計事務所などが本社を置くビジネスが盛んな一面を持ちます。

リゾート地と金融機関は、一見似ても似つかない関係ですよね。

実はケイマン諸島はタックスヘイブン(租税回避地)としての一面を持つのです。

しかしタックスヘイブンと聞いて良いイメージを持たれる方は少ないと思います。

確かにタックスヘイブンは少し前に「パナマ文書」により話題になり、日本の大手企業の経営者や各国の首脳が資産を隠していることが明るみになりネガティブなイメージが強まりました。

それでも近年はOECD(経済協力開発機構)やIMF(国際通貨基金)などから厳しい目線もあり、以前に比べて透明性が高くなっています。

なおインベスターズトラストのように、タックスヘイブンに本社を置くことは合法です。

むしろ税金を抑えて、顧客により多くの利益を還元しようとする姿勢は評価できますし、ビジネスにおいては合理的な判断といえます。

加えてインベスターズトラストは、アメリカの保険会社専門の格付け会社であるA.M.Best社よりA-(上から9番目)の格付けを得ています。

ちなみにこのA-という格付けは、日本の保険会社である明治安田生命と同じ水準です。

拠点を置く国の金融庁からの認可、合法的に営業、格付けを得ている点を踏まえれば、インベスターズトラストが真っ当な経営をしていると判断できます。

なおインベスターズトラストの会社概要をさらに知りたい方は、別ページで詳しく解説していますので、以下をご覧ください。

>>インベスターズトラスト(ITA)を徹底解剖! 元本確保って本当なのか?

それでは以下で、インベスターズトラストのS&P500インデックスの詳しい商品概要を解説していきます。

インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスの商品概要

インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスの商品概要
インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスについて、簡単に一覧表でまとめてみましたので以下をご覧ください。

項目 詳細
支払通貨 米ドル
最低積立金額 年間2,400米ドル
積立頻度 年払い
半年払い
四半期払い
月払い
運用期間 10年
15年
20年
契約可能年齢 10年:18~60歳
15年:18~55歳
20年:18~50歳
元本確保 10年:100%
15年:140%
20年:160%
ロイヤリティボーナス 10年:7.5%
15年:7.5%
20年:5.0%
年間管理手数料 10年:2.0%
15年:1.7%
20年:1.1%
プラン手数料 月10ドル
ストラクチャー手数料 月0.125%
解約手数料 イニシャルユニット
残存期間分相当額
一部解約 2,400ドルの最低維持額
を残せば可能
死亡給付金 評価額の101%

なおインベスターズトラストのS&P500インデックスは、よくevolutionと比較されますが、明確な違いとして死亡時の受取方法が挙げられます。

S&P500インデックスは、死亡時の受取金額を101タイプまたはCR資本償還タイプを選択できます。

まず101タイプですが、死亡時の評価額に対して101%の給付金が支払われます。一方で、CR資本償還タイプは死亡時に解約とならず、契約名義を誰かに引き継ぐことが可能です。

インベスターズトラストの社員の方に確認したところ、ほとんどの方がCR資本償還タイプを選択されているようです。

evolutionにはこのように死亡時の受取方法が選択できないため、この点はS&P500インデックスの特徴といえますね。

またオフショア投資の特徴でもあるボーナスはしっかり受け取ることができます。

10年間積み立てを行えば評価額に対して7.5%、15年も7.5%、20年は5.0%と続きます。

たとえば年間の積立金額を2,400ドルとして、10年間積み立てを行えば1,800ドルのロイヤリティボーナスが受け取れるということです。

仮に1米ドル=110円とすると、10年後に約20万円が運用益にプラスして受け取れます。これは日本の金融機関が扱う商品にはないメリットですよね。

なおインベスターズトラストのS&P500インデックスは、全期間の積立金額を一括で支払うということはできません。一番短くても3年分の積立金額となります。

それでは以下で、インベスターズトラストのS&P500インデックスの最大の特徴でもある、元本確保について深掘りしていきます。

最大の特徴は「元本確保型」の商品

インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスの最大の特徴は、10年間積み立てを続ければ元本が確保される点です。

なお以下のように積立期間によって、元本確保のされ方が異なります。

積立期間 元本確保の割合
10年 100%
15年 140%
20年 160%

たとえば10年プランでインベスターズトラストのS&P500インデックスを契約し、毎月300米ドル(1米ドル=110円で33,000円)で積み立てたとします。

この時、10年間の積立総額は3,600米ドル×10年で36,000米ドルとなります。

10年プランの場合、元本確保は100%ですので運用結果によらず契約満期時には36,000米ドルは保証されるということです。

もちろん、運用が上手くいき10年後に36,000米ドル以上になれば、その分はしっかり受け取れます。

なおインベスターズトラストのS&P500インデックスの元本確保は、あくまでドルベースとなりますので、受け取り時の為替レートによっては元本割れを起こす可能性はあります。

為替レートの影響を受ける点は、海外投資の宿命ともいえますので受け入れるしかありません。

ただし運用益に加えてロイヤリティボーナスが受け取れることに加え、満期になれば必ず日本円に戻さなければならないとうわけではないです。

つまり為替レートの動きを見ながら、損をしないタイミングで日本円に戻すという選択を取ればいいですね。

しかしここで気になることが、インベスターズトラストはどのようにして元本確保を実現しているのか、という点ではないでしょうか?

実はインベスターズトラストでは、S&P500インデックスの元本確保を実現するために、高格付け金融機関(Standard & Poor’s, Moody’sかFitchによってA以上に格付け)の仕組債を取り入れています。

つまり倒産する確率が極めて低い銀行などが発行する、仕組債といわれる債券を購入し元本確保を実現しているということです。

またインベスターズトラストのS&P500インデックスは、このように元本確保という特徴があることから、学資保険の代わりに運用される方も多いようです。

日本の学資保険は「返戻率」という指標がありますが、たとえばソニー生命の学資保険が18年で105%です。

つまりこのソニー生命の学資保険は、18年契約を続けると積立金額の105%が受け取れる商品ということですね。

もちろん、この105%には運用益も含まれています。利回りでいうと年1%を切るということです。

インベスターズトラストのS&P500インデックスと、日本の保険会社が扱う学資保険、どちらが良いかもうお気づきですよね?

なぜ元本確保が実現できるのか?

インベスターズトラストのS&P500インデックスの最大の特徴である元本確保ですが、どのように実現しているのでしょうか?

その答えは仕組債を活用することです。

仕組債とは、一般的な債券にデリバティブ(金融派生商品)を組み込んだ債券です。

具体的には、スタンダードプワーズ、ムーディーズ、フィッチによって、A以上の格付けされた投資機関の提供する仕組債によるもので運用しています。

2020年8月時点では、以下のような金融機関が発行する仕組債を購入し、元本確保を実現しています。

  • ドイツ銀行
  • シティバンク
  • HSBC
  • モルガン・スタンレー
  • バークレイズ
  • クレディスイス

ただしこれらは世界でも有名な金融機関ですが、これらの金融機関が倒産しない保証はありません。元本確保の条件は、契約通りに積み立てることと金融機関が倒産しないことです。

それでもこれらの会社は世界でもトップクラスの金融機関なので、倒産するリスクは極めて低いと考えられます。

手数料は高め、しかし…

ここでインベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスの手数料を振り返っていきましょう。

手数料の種類 詳細
年間管理手数料 10年プラン:2.0%
15年プラン:1.7%
20年プラン:1.1%
プラン手数料 月10ドル
ストラクチャー
手数料
月0.125%
解約手数料 イニシャルユニット
残存期間分相当額
一部解約 2,400ドルの最低維持額
を残せば可能

まず年間管理手数料ですが、時価総額に対して年1.1~2.0%発生します。

注目すべきポイントは、積立期間が長いほど年間管理手数料が低くなる点です。

10年プランで契約した場合の年間管理手数料は年2.0%ですが、20年プランの場合は1.1%で済みます。

つまり積立期間が長いほど年間管理手数料は低くなるということですね。

この点を踏まえると、インベスターズトラストのS&P500インデックスで運用をする際は、なるべく長期で契約をされた方がお得になります。

続いてプラン手数料ですが、契約期間に関係なく毎月10ドル発生します。毎月10ドルは変わりませんので手数料の負担率でいえば、積立金額が多くなるほど下がります。

積立期間中にかかる最後の手数料はストラクチャー手数料です。こちらも年間管理手数料と同様に時価総額に対して毎月0.125%が徴収されます。

年間管理手数料との違いは毎月発生する点です。

このようにして見ると、手数料の負担率は一般的な投資信託に比べて高く感じるかと思います。

たとえば20年プランで毎月200ドル(1米ドル=110円で22,000円)で積み立てをしたとすると、年間の積立金額は2,400ドルとなります。

この時の年間の手数料は以下のとおりとなります。

  • 年間管理手数料:1.1%
  • プラン手数料:5%
  • ストラクチャー手数料:1.5%

⇒合計:7.6%

一般的な投資信託の手数料は高くても年間5%ですので、こうしてみるとインベスターズトラストのS&P500インデックスの手数料は高く感じますよね。

しかし先ほど触れたロイヤリティボーナスや元本確保によって、これら手数料は相殺される仕組みになっているため、最終的にはプラスマイナス0となります。

ロイヤリティボーナスと元本確保によって手数料が相殺されれば、運用益が丸々受け取れるということになりますね。

高く感じる手数料ですが、ロイヤリティボーナスを受け取り元本確保の条件を満たせば無視できると理解しておいていいでしょう。

そして解約手数料は「イニシャルユニット残存期間分相当額」と記載されていますが、簡単にいえば積立期間の最初の24ヶ月分だと思って頂くとわかりやすいです。

つまり2年経たずに解約してしまうと、解約手数料によって手元に残るお金はほぼないと理解しておきましょう。

なお解約手数料が発生する時は、運用自体を止めてインベスターズトラストを解約することになりますが、一部解約して残りを運用することも可能です。

この場合、S&P500インデックスの最低維持額である2,400ドルを残せば手数料がかかることなく解約できます。

ただし2,400ドル残した場合でも、運用状況によって2,400ドルを下回る場合もあります。この時は、契約失効となり強制解約となるため注意しましょう。

なぜS&P500なのか?

S&P500と日経平均株価の比較チャート
引用:マネックス証券

インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスの投資対象は、商品名のとおりアメリカの株価指数であるS&P500です。

ではなぜS&P500が投資対象なのでしょうか?

上記画像をご覧ください。こちらはS&P500と日本の株価指数である日経平均株価とのパフォーマンスを比較したグラフです。

1982年11月末を100として指数化し、その後の伸び率を表しています。

このグラフでは1982年11月からのパフォーマンスを比較していますが、S&P500が圧倒的な実績を出していることが確認できると思います。

S&P500は1982年11月から2021年4月までで、なんと約30倍の伸び率を達成しています。一方で同じ期間の日経平均株価は、約3倍しか伸びていません。

どちらに投資した方が賢明か見れば一目瞭然です。

さらにアメリカのバークシャー・ハサウェイの会長兼CEOであり、世界的な投資家でもあるウォーレン・バフェットは「現金の10%を米国の短期国債に、残る90%を超低コストのS&P500のインデックスファンドに投資しなさい」といったほど、S&P500は投資価値が高い株価指数であることが伺えます。

加えてインベスターズトラストのS&P500インデックスは、時代とともに銘柄が入れ替わります。現時点の構成銘柄は以下のとおりです。

◆S&P500 インデックス構成銘柄

  • アップル
  • マイクロソフト
  • アマゾン
  • フェイスブック
  • テスラ
  • アルファベット クラスA
  • アルファベット クラスC
  • バークシャー・ハサウェイ
  • ジョンソン・エンド・ジョンソン
  • JPモルガン・チェース

引用:インベスターズトラスト公式サイト

どの銘柄も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?

そして先ほどお伝えした通り、このS&P500インデックスの構成銘柄はその時代を牽引する銘柄に定期的に入れ替わります。

その際「〇期以上黒字であること」など厳しい条件が設けられており、厳しい審査を通り抜けた銘柄のみがS&P500インデックスの中に入ることができます。

つまり私たち投資家は、インベスターズトラストのS&P500インデックスで運用することで、何もせずに時代を牽引する銘柄に投資でき、常に高い利回りを追い続けることが可能といえるでしょう。

インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスのシミュレーション

インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスのシミュレーション
それでは以下でインベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスで運用することで、どれくらい運用益が期待できるのかシミュレーションをしてみたいと思います。

前提条件は以下のとおりです。

  • 契約期間:20年
  • 積立金額:月200ドル
  • 途中解約なし
  • 想定利回り:8%

なおインベスターズトラストの公式サイト内では、S&P500インデックスの5年年率は15.20%となっていますが、20年間の運用期間で利回りが低下することを見込み、利回りは8%で設定しています。

シミュレーション結果は以下のとおりです。

インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスのシミュレーション結果

引用:金融庁資産運用シミュレーション

なおこのシミュレーションでは為替リスクを除き、月200ドルを1米ドル=110円として毎月22,000円積み立てたと仮定して計算しています。

また手数料についてですがS&P500インデックスの設計上、ロイヤリティボーナスと元本確保によって相殺されるためここでは考慮しません。

このシミュレーションからわかることは、インベスターズトラストのS&P500インデックスを毎月22,000円を20年間積み立てを行うと、約1,300万円まで資産を膨らむ点です。

そして毎月22,000円が20年後に1,300万円まで膨らむ最大の理由は、複利効果の恩恵を大きく受けるためです。

複利効果とは元本に対して配当が発生し、その配当を受け取らず元本に追加していくため、「利息が利息を生む効果」ともいえます。

実はこの複利効果は資産運用ではとても重要で、あのアインシュタインでさえも「この世で最も強い力」といったほどです。

加えてインベスターズトラストのS&P500インデックスは元本確保型の商品です。上記シミュレーションで20年間の積立金額である528万円に対し、160%(20年プラン)844.8万円は約束されることになります。

ただし繰り返しになりますが、元本確保が実現できるのは、毎月遅れることなく積み立てを行い途中で一部解約がない場合ですので、この点は改めて理解しておきましょう。

ここに注意! インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックス

ここに注意! インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックス
インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスは元本確保やロイヤリティボーナス、安定した利回りで複利効果の恩恵を受けることができます。

しかし運用に際し2つの注意点が存在します。以下でインベスターズトラストのS&P500インデックスの2つの注意点を挙げてみます。

  • 元本確保は条件付き
  • 高格付け金融機関が倒産するリスク

元本確保は条件付き

インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスで元本確保が適用されるためには、以下の2つの条件をクリアしなければなりません。

  • 期日通りに積立金を拠出
  • 途中で減額や一部解約がない

上記2点を守らなかった場合、元本確保がされることはありません。

つまり毎月遅れることなく積み立てを行い、契約期間中に積立金額の減額や一部解約を行わないことが元本確保される条件です。

またインベスターズトラストのS&P500インデックスのもう一つの特徴であるロイヤリティボーナスについても、上記2つの条件をクリアしなければ付与されることはありません。

ロイヤリティボーナスについては、手数料と相殺されるような設計になっているため、これが付与されなければ手数料負担が重くのしかかります。

この点はしっかり抑えてから投資を始めたいですね。

なお元本確保は「元本保証ではない」ことも理解しておきましょう。

元本確保と元本保証の違いを明確に理解されている方は意外と少なく、両者言葉は似ていますが全く別物と思ってください。

まず元本確保とはインベスターズトラストのS&P500インデックスの条件のように、満期時に元本を確保できるように設計されている金融商品です。

元本確保は途中で解約をしてしまうと元本割れを起こす可能性があり、拠出した後の元本が目減りしない保証はありません。

一方で元本保証とは、預入れたお金が目減りすることがない金融商品です。具体的には銀行の普通預金が挙げられます。

銀行の普通預金は、いつ引き出そうと元本割れを起こすことはありませんよね。

元本確保と元本保証の違いはよく理解しておきましょう。

高格付け金融機関が倒産するば元本確保ではなくなる

インベスターズトラストのS&P500インデックスは、元本確保を実現するために高格付け金融機関が発行する仕組債を取り入れていることを先述させて頂きました。

しかし、いくら高格付け金融機関であっても倒産する可能性はあります。つまり投資において絶対はないのです。

仮にこの高格付け金融機関が債務不履行により、満期時に債券を償還しなくなればインベスターズトラストも大きな打撃を受けます。

そして高格付け金融機関が発行する債券を当てにしていたインベスターズトラストは、元本確保を実現するための原資がなくなり、顧客に元本確保が提供できなくなります。

ただしそうはいっても、このような高格付け金融機関が破綻する確率は極めて低く、よほどの大きな経済危機などない限りないと見ていいでしょう。

よく比較されるRL360°との違いは?

インベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスとよく比較対象に出される商品が、RL360°(ロイヤルロンドン)のRSP(Regular Savings Plan)です。

両者は共に長期での積立型商品となります。筆者へのお問い合わせでも両者を比較し悩まれている方が多いようですね。

以下両者の違いを一覧表でまとめてみました。

項目 S&P500 RSP
最低投資金額 月200ドル 月280ドル
運用通貨 米ドル 英ポンド
ユーロ
米ドル
スイスフラン
香港ドル
豪ドル
日本円
積立期間 10年
15年
20年
5~25年
ファンドの種類 1種類 350種類以上
元本確保 あり なし
ボーナス 1つ 2つ
手数料 3種類 4種類

※RL360°のRSPは350種類以上のファンドから選択して運用する商品で、選ぶファンドによって利回りが異なりますので、ここではインベスターズトラストのS&P500インデックスと比較は避けます

上記の表はインベスターズトラストのS&P500インデックスとRL360°のRSPで異なる部分だけ抽出したものです。

様々な違いがありますが、まずインベスターズトラストのS&P500インデックスは元本確保ですが、RL360°のRSPは元本確保ではない点が大きな違いではないでしょうか。

そして最低投資金額もインベスターズトラストのS&P500インデックスの方が敷居が低い点も特徴的です。

ただし運用通貨の種類の豊富さや積立期間の選択肢が多い点はRL360°のRSPに軍配が上がりますね。

なおRL360°のRSPは350種類以上のファンドから自分でファンドを選択するという作業が発生するため、投資初心者にとっては少し難易度が高くなります。

投資初心者であれば、インベスターズトラストのS&P500インデックスの方が始めやすいかもしれませんね。

なおRL360°については、以下のページで詳しく解説していますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

>>RL360°(ロイヤルロンドン)を徹底検証! 会社概要や商品について詳しく解説

まとめ

今回はインベスターズトラスト(investors trust、ITA)のS&P500インデックスについてお伝えしてきました。

筆者もいくつかのオフショア投資をしていますが、元本確保かつ豪華なロイヤリティボーナスのS&P500インデックスは貴重なポートフォリオの一部となっています。

しかしこれらの恩恵を受けるためには、途中で積み立てを止めたり解約したりしないことが条件です。

なおインベスターズトラストトラストのS&P500インデックスについて、もっと詳しく知りたい方は以下の問い合せフォームに連絡してみてください。

こちらに連絡頂ければメッセージが私に届き、やり取り可能です。

インベスターズトラストを扱う紹介者にもお繋ぎ可能ですので、これから投資を始めたい方も気軽にご連絡ください。

>>インベスターズトラストのS&P500インデックスに関するお問い合わせはこちら